スキャン代行サービスについて

スキャン代行サービスとは、手持ちの書籍をダンボールに詰めて宅配便で送ると、糊付けした部分を裁断して、スキャナでPDFやJPEGなどのデジタルデータに転換し、電子書籍で読めるようにするサービスのことです。

2010年から話題になったサービスで、ターゲットを個人ユーザーに絞っているのが特徴で、電子書籍の利用者が増えたことで、このようなサービスが人気となったと考えられます。裁断機とスキャナを使って書籍を電子化することは一般的に自炊と呼ばれています。

スキャン代行サービスは自炊で行う全ての作業を担っています。アメリカのApple社から発売されたタブレット端末のiPadは、電子リーダーやアプリのiBooksや配信ストアに力を入れています。
しかし日本の出版社は海外の配信プラットフォームに対して積極的ではありません。ユーザーが読みたい本を自由に選べる状況ではないので、既存の電子書籍ではなく自分の書籍をiPadに転送する動きが強まりました。

現在スキャン代行サービスは数十社以上あり、納品までに数ヶ月間も待たされるほど、利用者の多い業者もあります。スキャン代行サービスのパイオニアと言えば、「BOOKSCAN」です。2010年4月にサービスを始めて、その後同じようなサービスや価格帯の業者が出ています。
最近では、初期に登場した業者では未対応だった表紙のカバーや雑誌のスキャンも取り扱う業者があり、それぞれが差別化を図っています。