アウトソーシングのデメリット

アウトソーシングとは、企業がコストを抑えるためや会社の主な業務に集中できるように、専門的なスキルや手間がかかる業務を外部に外注することです。

便利な反面、アウトソーシングではデメリットも挙げられます。
まず業務が統制できなくなります。アウトソーシングした業務に関しては、外部に任せきりになるので状況を把握することができません。

よって委託先の業者に対して進捗管理や品質管理、セキュリティ管理をどのように行うか対策を図る必要があります。また会社として管理できない技術やノウハウなどは社内に蓄積しませんので、自社のスタッフを育てたいというような考えであれば不向きなサービスと言えるでしょう。

加えて、可能性は低いと考えられますが、自社のノウハウが流出するというデメリットも考えられなくはありません。言い出せばキリがありませんが、アウトソース先の管理体制が不十分ですと、外部に重要な情報や培ってきた貴重なノウハウが流出してしまうかもしれないというリスクがあります。
ですので、事前にセキュリティをどのくらい重視して対策しているか確認し、契約内容もしっかり読まなければ会社が不利益を被ることがありますので、業者選びは慎重に行いましょう。

また、以前まで自社で行っていた業務を外部に任せることで、それまで業務を担当していたスタッフは必要なくなります。元々コストダウンが目的ですが、そのために十分に働いていた社員を他の部門に異動させたり、リストラの対象に入れたりすると、社内のモチベーションが下がります。

アウトソーシングを行うということは、コスト削減の反面、そのようなデメリットが生じるということも理解しておくべきでしょう。さらに外部サービスを組み入れることで、社内のスタッフ同士であれば通常は口頭で伝達できることも、決められた書類に記入するなど、やはり手間や人件費にはコストがかかります。記録が残るため、後から確認したり情報を整理するには役立つということもありますので、トータルで考えて利用されるかどうか検討されると良いでしょう。